全25話、最初から最後まで息つく暇もない怒涛の伏線回収劇に心底震えた。正直言って、タイムリープものというジャンルにおいて、ここまで理詰めかつ情緒的、そして何より最高に熱いカタルシスを叩きつけてくる作品は他に類を見ない。

和歌山県の日都ヶ島という閉鎖的な離島が舞台の本作。主人公・網代慎平が幼馴染の死の謎を追ううちに、「影」という侵略者に立ち向かうことになるのだが、その設定の緻密さが異常だ。ループを繰り返すたびに少しずつ状況を把握し、詰みそうな局面をギリギリの機転で切り抜けていく慎平の姿は、まるで最高難易度のパズルを解く名探偵のよう。

特に後半の怒涛の展開は圧巻の一言。伏線の回収が気持ちいいなんてレベルじゃない。全ての点と線が繋がり、物語が一点に収束していく様は、芸術的とも言えるほどの美しい計算高さだ。ホラーやサスペンスの緊張感と、少年漫画的な胸熱バトルがこれほど高次元で融合した例は他にないだろう。キャラ一人一人の意志の強さ、絶望に屈しない泥臭い生き様に、視聴後しばらくは現実に戻るのが辛くなるほどの喪失感と充足感で満たされる。間違いなく一生モノの傑作だ。