正直、ここまで「切なさと美しさ」が共存するゲームに出会ったのは初めてかもしれない。モンゴル軍に蹂躙される対馬を舞台に、一人の武士が誇りを捨てて冥人(くろうど)へと堕ちていく物語なんだけど、演出がマジで映画そのものなんだよね。

まずグラフィック。風になびくススキの草原とか、真っ赤な紅葉が舞う中で対峙するシーンとか、歩いているだけでスクリーンショットの枚数が際限なく増えていく。この圧倒的な映像美の中で、日本古来の静寂と、戦場の無情さが絶妙にブレンドされていて、没入感が凄まじい。

アクション面も極上だよ。ただ敵を切るだけじゃなくて、一撃の重みや刃がぶつかる音、そして「型」を切り替えて戦う戦略性。まさに自分が黒澤映画の主人公になったかのような錯覚に陥る。特に決闘シーンの緊張感は半端なくて、操作ミスったら即死というピリピリした空気が脳汁をドバドバ出させてくるんだわ。

メインストーリーもそうだけど、個別のサブクエスト一つ一つに「武士の死生観」や「民の悲しみ」が深く刻まれていて、クリアした後の虚無感と満足感がエグい。時代劇が好きな人はもちろん、そうじゃない人もこの「仁」の物語は絶対に触れておくべき。今のゲーム業界で、ここまで武士道を美しく、かつ残酷に描き切った作品は他にないと思う。未プレイ勢は人生の損してるレベルで最高だよ。