全人類、今すぐ「メイドインアビス」を観て(読んで)くれ。マジで頼む。これ以上の衝撃作は今後一生出ないんじゃないかってレベルで感情がぐちゃぐちゃになる。まず第一印象、キャラが超可愛い。まるで絵本のような、ほんわかした冒険ファンタジーが始まるのかと思いきや、物語が進むにつれて判明するアビスという巨大な大穴の残酷すぎる設定よ…。

深界が進むごとに上がってくる「上昇負荷」という絶望的なシステム、そしてそこに住まう異形の化け物たち。可愛い見た目に反して、容赦のない人体破壊や倫理観を問うシーンがこれでもかと詰め込まれている。「可愛いから子供向けでしょ?」とタカを括っていた初見勢が、物語中盤で絶望の淵に突き落とされる様はもはや様式美。特にリコとレグの絆、そしてナナチが登場してからの物語の深みは異常だ。作者のつくしあきひと先生の脳内はどうなっているんだ……。

美麗な背景描写と、徐々に侵食されるような不気味さが同居する世界観は、アニメ版だとKevin Penkinによる神がかった劇伴が加わって、マジで視聴者の精神を削り取りに来る。これは単なる冒険譚じゃない。魂の削り合いであり、究極の「探求」の物語だ。まだ観ていないやつは、覚悟を決めてアビスの底へ潜れ。戻ってこれなくなるぞ。